いろいろ書きます

久しぶりに~

2007年01月08日 | いろいろ書きます


いろいろ書きます!です。今回は、「古いイタ・フラ車購入の手引き(KIモービルの場合)」です。初めて旧車を買おう!と考えている方は是非、お読み下さい。
    古いイタ・フラ車購入の手引き(KIモービルの場合)

1)実車を見よう!可能であれば乗せてもらいましょう!

古い車は新車ではありませんので、1台1台コンディションが違います。
車を見て、乗ってみて(車によっては同乗になります)お確かめ下さい。
またその時に、私の説明を聞き、判らない事があれば何でも聞いて下さい。

その場で購入する方向であれば、現状なのか、どことどこをKIで手を入れる。
直す~なのか、またここを直すなら別途費用だとかを密に打ち合わせを致します。
またベース車両の場合お客様の望む、仕上げ、方向性を(予算も含む)確認致します。

・見に行けない・・・

ご安心下さい!道外で時間的にまたコストがかかる理由で見に来れないお客様も
多数おられます。
その場合はメールにて詳細な画像、細部にわたってご説明致します。
通常、道外の場合、納車されるまで数十回のメールのやりとりになります。
(後半はメル友になることでしょう^^)
私は面倒くさがらないで最後まで対応致します。

2)古い車とは・・・・

よくある質問にお答えします。

・壊れませんか?維持費はどうでしょうか?

何度かHPでも書いた事がありますが「壊れます」
飾って鑑賞するだけなら、壊れません。

まず、1台1台程度が違い、どのレベルまで仕上げている車両かによっても
異なりますが、基本的に乗れば壊れる所も必ず出ますし、乗り方により
壊す場合もあります。消耗品も必ず交換せねばなりません。

購入される方の使用頻度、乗り方、保管状況、維持の仕方、また洗車の
仕方により先々の車のコンディションは左右されます。
なので、その質問に対しては「壊れます」としか答えられないのです。

古い車のキモは購入される方が、その車に対してどこまでのレベルを
望むか?で決まります。
また、どういう使い方をしたいのか?だと思います。
全くの初心者で、古い車にクーラーをつけて、毎日の足で・・という事で
あれば車種にもよりますが、それであれば、もう少し年式の新しい
○○がいいのでは?この車にクーラーはやめましょう。
と、アドバイスすることもあります。
また、お客様の望むレベルが高い場合、車によっては、車両代より
かなりの整備、加修費用が別途かかります。

ルノー8でもナローでもジュリアもそうですが、パーフェクトな
仕上げ、機関のOH、多数の部品交換~
いわゆるフルレストアになりますと、驚くほどの時間とお金が
必要になります。

一般の方でビカビカのヒストリックカーを調子よく乗られている方の殆んどは
購入されてから間違いなく、大きな金額と時間をかけております。
一度に大金をかけていないにしろ、トータルすれば結構な金額に
なっているものです。
(もともとフルレストアされた車を購入された方は別ですが)
それでも、乗っていく上で、更に手を入れながら改善すべき点は
改善しながら維持しているのです。

しかしながら、完璧に仕上がった車を買える、又は完璧に仕上げる
お金と時間がある方はこのHPを見ていないでしょう(笑)
やはり、皆さんそこそこの値段で楽しみたいのです。私もそうです。

散々、脅かしてまいりました。
では、500万円1000万円またはそれ以上、趣味車にかけれる
方じゃなければ乗らない方が、欲しがらない方がいいのか?
になってしまいますね。
ある意味、本来の姿、本来の性能(もちろんその方の見識、技量も
あるでしょうが)を完璧に最初から楽しみたいのであれば
それは、それは高価な出費を覚悟せねばなりません。
また、金額が高くても、本物(レプリカという意味ではなく、値段に
見合った個体という意味です)は少なく、出会える可能性は少ないでしょうが・・・

でも安心して下さい。

私は、若い頃から古い車が好きで、散々、買っては売り、直しては壊しを
経験してまいりました。
そこで得たものは、お金をかけてはいけない車に手は出さない。
それと、古い車との上手な付き合い方。
ショップ選びでしょうか。

ベースのいい車を(取り柄のある車)仕入れております。
1台1台、売値を考えながら、手をかけ、ある程度の初期整備を
施しております。(中にはトコトンイッタレ車があったり、時間的な
問題で手をかけていない車ももちろんあります)
どうしようも無い車にいくらお金をかけても、望む頂上に絶対に
辿り着けません。

当店の在庫はソコソコと思って下さい。これは私の見立てです。
ただKIに訪れた方は皆さん、綺麗な車ですね。いい車ですね!と
仰って下さいます^^
値段と車両コンディションのバランスが「命!」だと思ってます。
なので、値段の割には程度はいい個体を扱っていると自負はしております。
でないと、北海道くんだりまで買いに来てくれないと思ってます(笑)

ソコソコの車を買い、リクエストの整備・加修をすれば
あるレベルの満足度は叶えられると思います。

さて、そこからです。

先程の話に戻りますが乗り始めると、どうしても気になる箇所や直したい部分は
必ずある訳です。そこで趣向が変わり、買い換える場合もあるでしょうが
長く乗り楽しみたい方が大半です。
一度に全部をするには大金がかかります。今年はここを交換し
来年は、ボーナスでここを修理しよう。乗れない夏(冬)を利用し
ボディを直そう、エンジンをやろう~
など、予算と時季などで、出来る範囲で手をかけていけばいいのです。

全てには当てはまりませんし使用頻度や扱い方にもよりますが
あるレベルまで仕上げている旧車は以外と壊れないものです。
ですから、維持費は大きな事をしなければ、国産中古車と何ら変わりません。
車検も外車だから、古いからと、KIの場合は特別扱いはしていません。

スローライフじゃありませんが、乗りながら、楽しみながら
そして修理しながら、長く楽しめばいいのです。
不思議なもので大金をかけ、数年に渡るレストアをし、出来上がる頃には
気持ちが薄らいで、売り飛ばす方も以外と多いのです。

なので、仕上げのレベルは個々違いますが、これから先乗っていき
どうしようも無い車は扱っていないつもりです。
私の仕入れの基本は、ベースがいいのはもちろんですが、自分自身が
その個体が欲しいか、またここをこうすればと出来上がりの「絵」が
浮かばない車は買いません。
普通は商売として、商品を仕入れているのものですが、商売のために
好きでも無い車を売れるからと買いはしません。
好き事なので、続いている、楽しんで仕事をしていると思って下さい。

さりげなくKIで買いなさい!と言っておりますね(笑)
押し売りは致しません。他店や個人売買でも、いい車も程度の割には
安い車も沢山あるはずです。
もし、KIに欲しい車種があれば是非、見てください。そして比べて下さい。
まぁ、あまり比べられるラインナップじゃありませんが^^;

板金・修理・整備など

先程も少し触れましたが、素人時代に大変苦労しました。
車を購入する点でもそうですが、やはり大きいのは修理でしょうか。

エンジンをOHし、しばらくすると「カンカン」音が出てきたこともあります。
「乗り方が悪い」と言われました(笑
また後で判ったことだが貴重な部品をしらないで格安で売ったりあげたり^^;
知識が無い、慣れていないだけで、今、思うと其の頃は散々な事をされていたなぁ
と思います。私はとてもいいお客さんで各社に奉仕しておりました(笑)
でもさ、相手を見て商売もねぇ・・・
初心者の方に、何が良くて何が悪くて何が大事で何が高価か~
等を教えていくのも肝心な事です。

知り合いで修理に預けたら部品を勝手に交換された(いい部品を取られた)
とか、頼みもしない整備を勝手にされて大金を請求された、自分の車を勝手に売られた!
買った車が手元に来なかった、OHした後に壊れて他店で開けたら
何もしてないと言われた~などなど。
そりゃ恐ろしい話が以前はゴロゴロありました。

今はそういう悪さをするお店も淘汰され少なくなったと思いますが。
たとえばエンジンOHでもどのレベルまでのOHなのか。
それにより部品代、工賃はピンからキリまでです。
整備する側と頼む側の密な打ち合わせは大変重要です。
また、やはりそこのメカさんの腕でしょうか。またどこまで愛情をもって
神経質に作業してくれるか?だと思います。

車検に出し、交換されたドロや油だらけの部品が床に転がっていたり
預けている間に、傷が増えたり~
そこの店のほんの少しの気配りがあれば。。と思った事は多々あります。
なのでKIは出来る限り気を使ってお客様の車を扱っているつもりです。

部品が心配なのですが・・

私も心配です(笑)
今扱っている車、またこれから扱おうとしている車、パーフェクトではありませんが
心配いりません。今、生き残り、整備され、過去にレストアされてきた車達は
日本だけじゃなく世界にも沢山ファンがおります。その車が好きで価値を見出し
直されてきた車なので、難しくなってきている部品もあうでしょうが、ある程度の
部品は揃うと思って頂いて結構です。
ただ、それには、それなりのルートや情報、そして何より情熱が無いと
見つからない部品もあります。
KIでは出来る限り必要な、オリジナル部品を国内、海外、個人から探しています。
また、無い物はワンオフで作成したり、他の部品を流用するなど工夫をすれば
なんとかなるものです。
あるいは、更に信頼性を上げる為に国産部品を使うようなモディファイも出来るのです。

注)外装や内装のオリジナル部品はなかなか難しい状況は昔と変わりません。
KIは絶対にオリジナル主義とうわけではありませんが、基本はオリジナル志向です。
内装部品、外装部品はどの車もオリジナルを探すのは難しくなっています。あっても高価です。
後で探す、買うのは結構大変です。
(突っ込んだ話は別の機会に)

大事にするということ

私が初めてナローを買ったのが今から20年以上も昔のことです。
其の頃でもすでに20年近く経過している大中古車でした。
今ではナローも生産されてから35~40年も経過しています。
ナローもジュリアも8もそろそろ、クラッシックの仲間入りということです。

そして今、現在、生き残り、いい状態でいる車の何と少ない事か・・
でも当たり前ですよね。30年40年ですからね。

その少ない個体を発掘し、それなりの手をかけ販売しています。
歴代オーナーが、本当に丁寧に乗り、いい感じで手を入れ、
それなりの扱いをしていたからこそ生き残った車達です。
仮に其の間に一人でも、扱いが悪かったり変な改造などを
されていたらアウトです。

大袈裟ですがフランスや、イタリア、ドイツなどの文化遺産を所有しているんだ。
今の時期は自分が持ち、そして手放す時は、買った時よりいい状態にして
次世代に渡すんだ!くらいの気持ちを持って欲しいな。って思います。
墓場まで車は持って行けませんよ(笑)
息子でもいい、友人でもいい、個人売買でもいい、手放す時は相手を選び
そして扱い方やあなたの覚えた事、教えたい事、扱い方など次の方に伝授
して下さい。それが1台でも多く、いい車を残す形だと私は思います。

お金のことで下世話ですが、実際、いい個体を手に入れ、仮に5年
10年所有していたとします。
手放す時は、買った金額とまでは行かないでしょうが、その間、楽しんだ
元は100%取れると思います。(ただしいい状態で)
新車の国産、外車ともに5年乗ればいくらになるでしょう。

話が戻りますが、だからこそ乗り方、維持の仕方、保管の仕方、洗車の仕方~
になるのです。

KIでは、買い戻す事が時々あります。買われた方は気に入り大事にされる
方が大半ですが、どうしても事情があり、手放さなくてはならない時があります。
(人生いろいろあるものです。そんな日が来ることも頭の隅に入れておきましょう)

そんな時も、快く、買い戻せる車を販売しているつもりです。だからこそ
値段に見合った車を仕入れ手を入れ売らねばならないのです。
自分の所で販売した車に対し自信が無く、もう一度買い戻してもいい
と思える車を扱っていない業者さんは駄目だと思うな。
(もちろん時と場合、車によっては出来ない時もあります。)

こんな事が昔ありました。
販売後2年間、何も連絡が無く、調子よく乗っているかな?と思っていました。
突然、その方は来店し、少し調子が悪くて・・と。
車は見る影も無く、傷だらけドロだらけ、室内はゴミだらけ。。。
聞けば2年間エンジンルームを一度も開けていない。もちろんオイル交換も
していない・・とのことでした。
真っ黒けのエンジンルーム。レベルゲージを見るとミニマムの下でした。
走行距離はえ?と思うほど(札幌にしては)距離が延びていました。
車が悲鳴を上げているのを感じました。
その方がどうこうもありますが、車が可哀相だった。

自分が買った車なんだろうが、どうしようと勝手です。
しかし、その車は2年前に戻りません。そうなると終わりです。

自分のキャラクターを分析した方がいいと思います。
車を、まして古い外車をそのような扱い方をするタイプの方は国産新車
やリース車に乗っていたほうがいいのです。

そんなふうになっちまった車を買い戻せるか!つーの。

3)いわゆるKIで売っている古い車を持つ方の理想の環境

☆足車は別に所有している。

30~40年前の車を毎日足には、その個体の程度にもよりますが可能です。
しかし、雨の日も、雪の日も、真夏のクソ暑い時期も使うのはやめましょう。
基本は気候のいい時期、週末のドライブやイベントに出たりと楽しむのが基本です。
そのような使い方をすれば年間走行距離も大したことありません。

箱入り娘にして乗るな!と言ってるわけではありません。どんどん乗って
壊れれば直せばいいのです。しかしながら貴重な車を乗り方や頻度により
極端に傷みを進行させてしまう事があるのも事実です。

☆ガレージがある。

当然屋外に雨ざらしにすれば車は傷みます。また強い陽射しで塗装が
褪せたりイタズラもあるでしょう。内装もダッシュが割れたり、シート、内張りも
傷みます。
東京のように車庫環境が悪い地域の場合、屋外駐車場の方も多いですが
乗らない間はボディカバーをかけるなどの神経が無いといけません。

☆信頼できお願いできる修理屋さん(メカさん)が近くにある。

これはとても大切な事ですね。しつこいようですが、そのような扱いをしてきても
壊れる事もあるわけです。その時に適切な処置を安価に丁寧にしてくれる
工場やショップがあるかどうかは大きな要因です。
道外に販売した場合、こちらまで持ってきてもらう訳には行きません。
そこがとても歯がゆいところなのですが・・
そのようなお付き合いをしているところが無い場合、出来る限り、私の
お付き合いしている工場やショップさんを紹介しております。
また部品や、整備のアドバイスなど、気軽に連絡頂ければ対応しております。
数年越しでKIに再度入院させ仕上げを依頼されることもあります^^
陸送費かけても安いと思うよ。うちの仕事。

☆家族の理解

これ肝心(笑)私は若い頃、いてまえ~~!感覚で旧車趣味を謳歌していた。
これは必ず破綻する^^;
自分の身の丈にあったレベルで楽しみ、それを家族に許してもらうのだ。
決して内緒で高価な部品をこっそり買う!などはしないように(笑)
今でもやってるかな俺。。。
一生懸命、仕事をして、しっかり家族サービスもする。
そして自分の趣味、時間を理解してもらう。素敵な奥様は必ず判ってくれるはず^^
(独身者はいいねぇ~ノープロブレム!)
出来れば家族に車が好き、ドライブが好きがいれば、一緒に楽しむ。
イベントなどでご夫婦や親子で参加して楽しんでいる姿を見るととても微笑ましいですね。
脂ぎった親父が若いねーちゃんを乗せてイベント参加してるのを見かけたり
しますが「イタイなぁ~」思うのは私だけでしょうか(笑)

不思議な物で、大事な物(宝物)を手に入れると、余計なお金は使わなくなるものです。
お酒、タバコ、ゴルフ、おねえちゃん~
少し控えれば200~300万円なんてすぐだよ(笑)

(私はタバコと酒はやめれませんがw)

4)いいものとは・・・何が高くて何が安いのか。

以前こんな文章を読んだ。ある一流の音楽家が、一生ものの高価な楽器を
買うか、家を買うかとても悩んだどうだ。
彼は悩んだ末に楽器を選んだそうです。家が買えるほど高価な楽器。
しかし、その時、その楽器を買ったからこそ、今の自分がある・・という話。
なんかいい話ですよね。
その方が何故、一流になったのかも判る。

どうしても欲しくて無理して買った車。
人生なんて上がったり下がったり。これはもう無理と手放す時もある。
でも中には、なんとか踏ん張り、この車があったから、頑張れた。
みたいな話もあるわけです。

その車(物)が高かったのか安かったのかは自分の感じ方もあるが
その物がもたらすプラスアルファーの価値も十分あるということ。
時間が経過しないと判らないこともある。

古い車を通じ、普通では知り合えない方と知り合い一生の
お付き合いにまでも発展することもあるわけだ。

お金で買えない「何か」が必ず存在する。
クラウンにしか乗らなかった親父が旧車に目覚め人生が環境が
変わった人もいることでしょう。
(遅咲きは怖いんだなこれが・・笑)

私自身も車に今までいくら使ったことか(笑)紆余曲折いろいろあったが、
その頃があったからこそ、今があると思えます。
実際、古い車に乗り始めた頃に知り合った方と今でも私は友人の
つもりでおりますし、現在も日本各地から購入頂きお客様と知り合う事が出来た。

                          ・

続きは後日。

まだまだ小さなショップで、在庫車も少ないKIです。
随分偉そうな事を書いてしまっただろうか。。

ただこれは正解じゃなくて私の見解です。

特別な店じゃありません。KIのお客さんは私の車に対する
価値観や考え方が近い人が買ってくれているようです。

KIで買わずとも何かのお役に立てればと思います。

                                           BY管理人

次回は

古い車の乗り方や、洗車の仕方などの実践編を^^




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