レストア日記

8gordini

2013年11月29日 | レストア日記


駆け足で今回のゴルディーニの作業をUP~

フランスから輸入した個体です。
内外装のコンディションの良さオリジナル度も高そうで仕入れました。

気になるところを少し手をかけ試乗してところ普通には走りましたが
エンジンから異音が少々、オイル漏れまぁまぁ
ミッション~シフトフィールは良いがこちらもオイル漏れ少々~

当初オイル漏れを直し予備検査に持ち込む予定でありましたが
そう簡単には済ませてくれませんでした。



ミッション側のオイル漏れはメンドラとドライブシャフサイドシールを交換を
行いました。

ついでに色々と~
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ミッションマウント、ベアリング、リバウンドストラップなど
リア足回りはほぼ手が入りました。

2

エンジンは消耗品類は全交換~

ヘッド、カム、クランク、ブロックともに再利用出来たのは幸いでした。
(ヘッドはもちろん面研、他も入念な下拵えは行っている)

これは搭載直前の画像~

元々のクラッチの状態はクラッチカバーのオニギリ部分のステーが
折れており、他2点の消耗が激しく3点ともに交換です。

今回、入手したクラッチカバーとベアリング
(この画像は先日届いた代替え品~同じ部品です)

実はこの部品はMメカも初めて見るタイプでベアリングの当たる面が
このように接着剤でプレートが1枚貼ってあります。


ベアリングもカーボンタイプでは無く初めて見る部品でした。

正直申し上げると、Mメカは取り付け前から少し不安がありました。
ベアリングだけでも在庫していた(この画像の)モノを使おうかとも
協議しましたが、今回のカバーとはサイズ的に無理そうだとなりました。

(画像は在庫したベアリングと、トラブル後に外したベアリング)

エンジン搭載し無事にエンジン始動~

クラッチの踏み応え、繋がりに少し違和感を感じました。
表現するならば、少し重く反発も少しきつい。

奥で繋がり過ぎるので遊びを減らしてもキレが悪い。

まぁそんなイメージありつつもこの時はまさかまたクラッチ交換するとは
思っていないので予備検査に必要な調整をし検査屋さんにGO!させたのでした。

予備検合格し走行を繰り返していました。

古い車なのであっちこっちから走行すると音がしますが
(ボディ回り音は解決済み)何やら違う音が聞こえ始める。

アイドルしたまま、ボディ各部や内装材を押さえたりして何処から
異音がするのか調べてると。。。

運転席に座りクラッチを踏むとその音は消えました。
あーこの時の僕は(・。・;←こんな顔だったでしょう(笑)

即引き返し、店で点検~

点検するとプレートがメインシャフトにぶら下がっている状態
ようは剥がれクルクルカラカラと音を立てていたという事。

ゴルディーニのクラッチ交換はエンジンはもちろんですがリアラジエター
ですのでリアパネル水回りもゴソっと外さねばなりません。

もちろんキャブから何から全部だすー

この時点で僕は吐いてますw

見事に綺麗にプレートが剥がれています。。。

お付き合いしている部品屋さんで経緯を説明

代わりの部品を送ってくれるとの事でしたが待っている時間も無い。

Kiで在庫している中古(中で一番程度がいいもの~バレオ)と
ベアリングを交換する事にした。

時間的なものもありましたが同じ部品を使う気になれない~
というのが正直なところでした。
(生産された中の製品不良としても)

こうしてポンと出来上がればいいのですが^^;

シールをやり直すところがあったり、もちろんクーラントも抜くわけです。
Mメカの頑張りで一気に交換しました。

さてクラッチはタッチもキレも全く変わった(いつものゴルディーニのタッチ)
もちろん走行をどんどん伸ばしている訳ではないので断言は出来ませんが
これで大丈夫でしょう。

と、言うのもこのクラッチの交換後のフィール(嫌なイメージの)は
過去にも経験済みです。

310でも1度あり、交換を余儀なくされました。
また同じゴルディーニでも経験しています。

いずれも取り付け方法を替えたとかではありません。2台共に
数年経過していますが問題ありません。

うーんデッドストックのクラッチ部品は流通はしていません。
結構キモな部品です。

こればっかりは生産された中の不良品なのか?
そもそも、製作されているカバーが問題なのか?レリーズの方か?

コメントとして、今回のケースはレリーズがいつもと違う(最近ではという事だと思うが)
製品を在庫が無くお送りした。

クラッチカバーのトラブルはこれで2回目(40個中)

後は交換に際してのアドバイスでありました^^;

毎度お世話になっている部品屋さんを責めるメモではありません。
レア車の部品を供給しているお店は世界中のマニアを助けている事でしょう。

現在提供出来る1300G系クラッチカバーとレリーズベアリングは
コレのみと言う事です。

これはいい!という部品が今後供給されるようになればいいのですが。


さてゴルディーニ

内外装は左程大きな変更、手直しは行っておりませんがエンジンOH他
かなりの範囲手をかけ気持いい1台になったかと思います。

酷いオイル漏れだけ直し強引に予備検査を通し納車も可能では
ありましたがオイルパンを外した時点で観念したというか
オーナーさんも、んじゃOHした下さい~との意向で分解しました。

開ければ開けたでまぁ出るわ出るわ。
でもこれって、何も珍しくなく、やっていない所は直近でその個体に
詳しいメカがOHなりを行っていなければ当然の如く問題はあります。

どんなにピカピカでもです。
結構この車も普通に走りましたからね(汗)

旧車は数少ないオーナー、低走行で且つ極上!歴代オーナーで手厚くケアされて来た個体以外は(滅多に出会えませんよ)ボディ内装はさておき、機関回りは一巡しないといいところまで行ったなぁ~とは言えません。

やっていないところは壊れますし不具合も先々出るでしょう。

仮に機関フルOHしたとしても、それからオーナーさんが乗り続け
駄目出しし改善し慣らし、手懐けて行くものです。
慣れて乗れてくると、またレベルUPもしたくなるでしょうし走りの方向性に
行くのであればそれなりの強化、チューンという事になるでしょう。

そうこうして長く乗っていればまた不具合って出るんですが(笑)

年間通じて少ないスタッフのKIはなかなか台数を捌けません。
また二人とも「超」が付くほど、僕が言うのもなんですが丁寧、慎重~
まぁそこがいいところでもあるので見守ってはいます。

これからもジクジクとしか仕事の進みは期待出来ませんので
皆さんの仕上げ待ち多数お待ち頂き大変恐縮です<(_ _)>が

また1台1台仕上げてまいりましゅる。

以上

画像はWAXするMメカ

ええ少し安堵の表情です(笑)




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