レストア日記

ALPINE A110 1600SX

2013年01月22日 | レストア日記


細部のご紹介

若いころから110が好きで4台も乗り継いだアホな僕です。
当時から見た110も多数あり、KIでもまた何台か110を扱い
そして仕上げて来ました。

Mメカもプライベートではゴルディーニですが若いころから多くの
110の面倒を見て来ました。

僕らの結論としては、なかなかオリジナルをキープし「このワンテンはいいなぁ。。」
と思えるのはそう何台も無いという結論であります。

(なので、ソレに近づけるべく仕上げを行うのですが)

ラリーカーですのでやはり走る方も(過激にw)多く当然事故も多い
改造やモディファイは当たり前のごとく極端にオリジナルを留めている個体が
少ない車種の1台と言えるのではないでしょうか。

もちろん、速く気持ち良く走るため(安全面も含め)の改造やモディファイも
おおありの車ですし、僕もその方向性の個体も大好きです。

チューンされたアルピーヌ110のエンジンの気持ち良さもシビレマス。

今回はこのSXを紹介がてらオリジナルの車の良さもお伝え出来れば
と思った次第です。

以前も紹介したがこのSX最終モデルです。
海外にお住まいの前オーナーが新車から数年落ちのワンオーナーカーを
手に入られました。

なんとそれからKIにお譲り頂けるまで所有していたのです。
世界的にも極めてレアなケースと言えるでしょう。
(稀にワンオーナーカーはありますが)

KIに来てからかなり深い初期化は必要ではありましたが、そのヒストリーを
十分に感じさせるものでした。

ちなみに前オーナーさんからドキュメントは全て揃っており、整備明細から
資料から膨大なものがあります。

事故無しの車を買い、ご本人も大きな事故を経験されてないとの事
実際、確認したところ全くもって初な車両であった訳です。


110でもグレードは多数あります。
人気があるのはやはりハイパワーのスポーツモデルとなります。
これは、ナローではS(RS)であり、ジュリアクーペではGTA、ベルリーナでは
TIスーパー、フルビアでは1,6HFSr1、112ではアバルト~
のように。

110では、1600S/SX 1300S/G(他Gr4など)となります。

当然、価格は高くなります。
性能が良く人気がありますから当たり前です。
この人気モデルでもとてもオリジナルでいい個体もあるでしょうが
意外とベーシックモデルの方が荒く扱われず、オリジナルを留めた
いい車が生き残る傾向はあるかと思います。

また、トップモデルだけもてはやされ、意外とベーシックモデルの良さは
紹介されない事が多く、また安価ゆえ手入れ不十分な車な個体しか
知らず本来の走りを体感していない方も多いと言えます。

車は全てのバランスです。
エンジンだけスンゴクても、怖くて走れませんし気持ち良くありません。
ベストバランスのベーシックモデルを乗りますと「うーんこれが110か」
と思うのですよ。

どの車もそうですがトップグレードの性能が50%も引き出せていない
車よりも、ベースグレードの80%出している車の方が遥かに
気持ちいいのですね。

先日の素の112初期型を買われたオーナーさんは「凄くいい!」と申されました。
以前お乗りのアバルトのエンジンパワーこそ無いでしょうが
それ以上の全体のバランス、調子の良さを体感してくれたと思うのです。

実はオリジナルエンジン搭載の1600SXに乗るのは僕もMメカも初めて
の経験でした。何故ならSXのエンジンはワンキャブ仕様なので
多くのSXがツインキャブいわゆるSC仕様に改造されているケースが
とても多いのです。

それはそれでいいですが、やはりメーカーが作ったオリジナルは素晴らしかった。

トルクフルでとっても乗りやすい。S/SCのような高回転での
雄たけびは望めませんが、この乗りやすさ扱いやすさはちょっと驚きだったのです。

そしてボディの剛性感が凄い。これは310同様のシャシーになったSX
独特のものだろう。ボディは初期物に比べると少しは重いですが
この個体のヤレの無さも手伝い、数年落ちの110を運転しているかの様です。

実際、気軽に110に乗りたい方は高性能エンジンの「S系」より
乗りやすさで断然お勧めです。

また僕らみたいなテダレのオッサンにも受け入れられると思う。
パワーに関しても不満に思うレベルではないのだ。

さて長々と書いてまいりましたが、特別売り急いでいる訳ではありません(笑
どちらかと言えば残しておきたい1台なんですね^^
それは、長年多数見て触って来た僕らだから尚更そう思わせる個体
という事なのです。

このSXの意味、素性のいい車はいかに素晴らしいか?を知って頂きたい。

そして、この個体を理解出来し大事に維持をして下さる方を
将来その方にお譲りしたいと思っていますよ。

もはや時代は310の頃、ほんの僅かだけ最後に作られたA110
(400台弱らしい)
大きな改造を受けずに彼の地で日本人オーナーが長年所有されていた1台。

1600 VH

では各部ご覧ください~

まずはSXのアイデンティティーでもあるホイルです。
3穴から4穴にSC時代に変更になりましたがSX専用のデザインです。

元々SC用のホイルで入庫しましたがオリジナルをお持ちの前オーナーさんに
海外から新車から装着されていたホイルを譲り受け仕上げました。

シルバーでペロンと塗ればそれなりに綺麗ですが今回はかなり費用かかりましたが
こだわりの仕上げです。

まず凹み部分をKIでブラストをかけホイル屋さんにてバレル研磨機なる
新兵器で磨きだしその後艶を抑えるべく塗装屋さんに入れました。

新車時のカタログなどを見ると意外と光っているんですね。
いやらしくない程度に綺麗になったかと思います。
ちなみにホイルのベースコンディションは素晴らしく傷のある1本は
スペアに仕様しています。

センターAキャップはサンクアルピーヌ系のプラ製では無くメタル
これは在庫している状態のいい品に交換しています。


タイヤは新車時の新品XASに交換しています。

フロントの車高が高く感じられると思いますが実はこれが正規の高さです。
殆どのA110が積丹です。
実際のところ程良く車高が低いとカッコいいのですが今回はあえて
オリジナルの佇まいを大切に車高は下げておりません。

新車時の頃の写真を見るとタイヤも全く同じなので同様の高さです。

運転しますと腰高感は皆無で段差など気にしなくて良いので
とても気楽です。

フロントフード

大きなガソリンタンクとスペアタイヤで満杯です。
スペアもXAS~

オリジナルのタイヤ固定のストラップも健在であります。

2

外装は前オーナーさんにて行われおり(もちろんオリジナルカラー)綺麗です。
前後のフード裏のみKIでやり直しています。


バンパー類はリクロームされている。
本来、四角いゴムのオーバーライダーに水平のナンバーベースですが
これは僕の好みでメッキのオーバーライダーに尖がりベースに変更しています。
(もちろんオリジナルあり)

灯火類、リムなど程度の悪いところは全て交換している。
アクリルカバーはビス穴に少しヒビありますがオリジナルなのであえて交換
していません。

ボディの各ラインが美しいです。

仕上げたところなど細部を紹介してゆくと大変です^^;

下記ご参照下さい。

入庫UP~2012年5月22日から「発進!」8月19日までの間に
かなりページを割いてUPしています。
(すみません遡って見てね)

その後、8/22・28・30日

エンジンルーム全景

タペットカバーからの大量のオイル漏れとエキマニの排気漏れで
盛大に真っ黒でしたが他作業の為でもありますがエンジンだけ
ころんと残し全分解し清掃手直ししています。

何よりもオリジナルの新品キャブが手に入り交換出来たのが
良かったです。

ウオポンを始め消耗品類は全トッカエしています。

残念ながらオリジナルのエアクリーナーは元々ありませんでした。
高さが無いので苦労して取り付けた弁当箱

マフラーはオリジナルです。

2

内装

本来シートはチエック柄のリクライニングシートが装着されますが
入庫時は小さめのバケットでした。前オーナーさんにボロでもいいので
オリジナルを送ってくれないか?とお願いしましたが
友人にあげてしまったとの事でした。

リプロダクションですが当時物風のバケットを装着しました。
他は手直しはしておりますが基本的に新車時のままです。

シートベルトは4点からビンテージの3点式へ

メーターパネルを含むダッシュボードもSX専用となります。

メーターもメッキ枠では無く黒リムとなり少々モダンな感じです。
このダッシュを嫌い初期モデルのダッシュを移植する!?とか聞きましたが
なんと申しましょうか。。。^^;

SXはSXなんで。これでいいんですよ~

メーターは75000Km台です(実走行でしょう)

ステアリングは同型の綺麗な物を入手しています。

2

このフロアカーペットは35年以上前から使われているつー事です。
(ご苦労さまです^^)

内装はオール張替したろか!という程、不潔ではありませんが
そこそこ傷みはあります。

ナローのようなしっかりとした素材、作りの車種では無いので
仕方ないところですね。長い年月生き残ったいい塩梅という感じですよ。

レストアという仕事ではありませんが内外観の見栄えと機関の
ある程度のリフレッシュは行いました。

昨年は入り口に置いて以来、タイミング叶わず乗る機会もありません
でしたねぇ。。。

今年は少し暇見て走らせたいと思います。
そしてまた、もう一段、もう少し、レベルを、信頼度を、上げたいと思っています。

以上 1600SXでしたっ!

(うー疲れた(*_*;))




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