レストア日記

ALPINE A110 1600S

2008年11月15日 | レストア日記


レストア日記の方に今回の作業詳細と画像をUPします!

本来は今までの工程を画像をチョイスしながら説明をしていきたいところですが
それをやるにはドエライ作業になるので、ご興味ある方は過去の今日のKIを
遡り、ぼちぼち見てやって下さいませm(__)m

外装の部

塗装は以前にリペイントされている様子でした。
ブルメタの色味も良く艶もあり合格点、多少クラックや色剥げや
傷あれど磨きやタッチアップで対応し塗りたてのピカピカでは
ないが、いい雰囲気に仕上がりました。

一番綺麗に見えるようになったポイントとしては外装部品を
適切な位置に付け直したりオリジナル部品に交換した点
FRPバンパーは新ペイントで綺麗な点
また、ゴム類やモールなど交換、手直しによりメリハリが出た点が
一番大きな要因かと思う。

新オーナーさんも迷われたそうですがこれがボディペイントしていれば
ステッカー類は貼らなかっただろうし僕も貼るのを断ったかもしれません。
110ほど、当時のラリーシーンのステッカーワークが決まってしまう車も
少ないだろうと思われるくらい、貼れば貼ったで「おお!カッチョイイ!」
となりました。

ステッカーは今回の為に複数作成した。
貼る位置、貼り方も拘った点です。

フロントノーズに付くナンバーベースにはこの車体のシャシーNO
の数字をデェップNOで当時風に再現した。

フォグランプやワイパー(ブレードも含む)、前後フードヒンジなどは交換してある。
フロント開口部の網は作成、灯火類はクリーニング、フォグステーなどはリペイント。

ホイール綺麗だったのでクリーニング、タイヤはミシェランのXASへ交換。

開口部などはチリを見直し、110らしからぬピシャリとドアも閉まるよになりました。

「わぁ~綺麗ですね!」
と言われるくらいにはなりましたです!


ノース部分

このような浅いクラックは少しあります。

外装~

内装の部

この車の内装をやるかなか・・・と思った要因として天井の過去の
張替えが少々雰囲気が悪かったところになります。
他の部分も過去に一度張り替えてあるようだったが我慢できないレベル
では無かったが、細部の仕上げや生地も好ましく無かった。

内装関係は一式フランスから取り寄せました。
もちろんリプロダクションだが生地の雰囲気はまずまず。
しかしながら、こちらで寸法を合わせるために加工したり作り
直した箇所もあります。
シートはもともとオリジナルでしたが張り替えるか、バケットに
交換するかでしたが、全体的な仕上げ方向としてはラリー仕様
で行くことになり、左右ともにバケットシートに交換してある。

内装も外装同様、全て手を入れたわけではありません。
ダッシュや、ドア上部モール、ロールバーなどはクリーニング程度です。
予算や工期のこと、また旧車を仕上げる工程において、いいところと
申しますか、必要の無い箇所は生かすのがある意味、仕上がりにおいても
やりすぎ感の無い、いい雰囲気を出すと思っている。
ワンテンはナローでも無くアストンマーチンでも無いわけですから。

110の個性というか、車の雰囲気を損なわない程度、またみすぼらしく無い
ように仕上げました。

もともとの作りがある意味、雑と申しますかゴージャスな内装では
ありません。ラリーカーとしての最低限の内装とも言えると
思いますが、やはり張替えをし、綺麗に整った内装の110は
なかなか気持ちのいいものであります。

この車はFRPなのでもちろん内部も樹脂です。
古い内装を剥がすと、過去のボンドや肌荒れを無くすための
下地処理が一番大変です。
剥がしたり補強したりスムーズにしたりと。。。
これは直接内装を貼り付けるのでとても大事な作業ですので
手を抜けない所でもありました。
この地味な作業が永遠続きましたが、若いスタッフが頑張ってくれました。

天井を張り替える、イコール前後ウィンドウを外す・雨どいを外す~
などと、天井にからむ全てのゴムやモール、内装を剥がさねばなりません。
前後ウィンドウを外すとコーキングがテンコ盛りでした。

シフトブーツやアクセルペダルのベースなどはスチール製ですので
錆を落とし綺麗に仕上げてから貼っています。
足元照明のベース部分やポケットのベース部分はちぎれていたり
ダメージが多く再利用不可でしたのでFRPでベースを作成し
それに貼りこんでいます。
センタートンネルの物入れは新品で出たので装着

天井部分には二層になっている天井の空気穴がありますが
仕上げ前は塞がれていたのを再現しています。
内装を止めるビス類などはオリジナルまたは似合う雰囲気の物をチョイスしています。
この個体はロールバー付だったので、そのあたりの加工も面倒であった。

シートベルトは新規でエクトールの4点式に交換
ハンドル、ホーンボタン、シフトノブやサンバイザーはそのまま利用です。

ペダル類はガタ修理やペダルゴム交換など仕上げて装着
メーター類も全て動くように、SW類もオリジナル位置で各動作をするように
改善修理、ペダル脇のウォッシャー&ワイパーSW修理、室内灯はドア開閉で
点灯するようにしてある。

バケットシートはその後入庫した110に付いてきた物を拝借した。
ワンテンらしいシート柄のカバーを作成し装着
レール類の加工、ポジションなど何度も調整して取り付けてあります。
ホールド、ポジション、座り心地、見た目ともに満足の行くシートになりました。


1

2

3

4

機関の部

この110は前オーナーも車検を切らずにたまに乗っていた個体だけに
一応、普通に走れる状態でした。
今回は元気のいいエンジン、ミッション、クラッチは基本的には降ろさず
他の部分を優先して行いました。

逆に言うと、エンジン、クラッチ、ミッション以外はほぼ手が入ったと言えます。

1)フロントセクション

フロントはシャシー以外は全て外しました。
まず、シャシーの錆びや古い塗装を剥がす作業と同時にフロントノーズ下
イコール、トランクフード下部のFRPの補修の作業
酷くはありませんでしたが、ラジエターを含め、過去の手直しが乱雑で
綺麗なした足回りを付けるにはまずはボディ側の仕上げでした。
この作業も内装のベース作りと同じで何も見えなくなる部分ですが
このような機会が無いとそうそう手が入らない(なかなか手が付けられない)部位です。
やはりこの車もそうだったので地道な作業が永遠続きました。

足回りの部品は全てブラストの上、パウダーコーティング仕上げ。
ブッシュ類やボールジョイント等は全て新品に交換
ショックは新品のKONIに交換

ブレーキはキャリパーOH、パット交換、ホース交換
ブレーキ配管前後は作り直しています。

水周りはラジエターOH,ファンは社外品を加工し取り付け
配管類は全て仕上げ、ホース類も全て交換しました。

ステアリングラックも分解OH

普通に動いて走れた車ではありましたが、分解してバラしてみれば
やっておいて良かったなぁと思う箇所が殆んどでした。

2)フロントトランク内

ガソリンタンクを外し、ラジエターシュラウドを仕上げたり、エアダクトホースを
交換しました。
タンク自体は古い塗装を剥がしオリジナルの樹脂色に戻しました。
タンクを止めるストラップは錆を落としビニールで巻きで仕上げ
マイナス、プラスともに配線を新調しバッテリィーを新品へ
ラジエターにはエア抜きを新調しました。

基本的に内部はクリーニング程度です。ほとんどガソリンタンクに占領
される所ではありますが細かいホース類の交換や綺麗に磨きあげられた
ブレーキオイル瓶など、開けて見た印象は仕上げ前よりかなり見栄えが
良くなりました。

3)リア回り

ショックをKONIへ
ブレーキはフロント同様OH

将来、エンジン、ミッションをOHする時にマウント類の交換や
各足回りのリペイント等のメニューになるかと思われます。
リア回りはフロント周辺に比べ過去の修理の形跡もあり急いで
交換せねばならない箇所も無かったとも言えます。

4)エンジンルーム

カムカバーを外し黒の結晶塗装仕上げ、その間にタペット調整
マフラー・エキゾーストは白にリペイント
キャブのファンネル交換。ジェット交換、キャブ調整など
当然、油脂類は全交換してあります。

エンジンはオイル漏れも無く、現状とても調子がいい。
入庫した当初と比べるとMメカの調整で更に良くなった。
ミッションもスコスコは入ります。この車のミッションのファイナルは
ハイギアードの物が装着されており最高速はかなり延びるタイプです。

流石に古いデビルは抜け気味で少々爆音ではありますが2速3速で
高回転まで回した時の快音には鳥肌ものです。


1

2

最後に。。。。

上記にメニューに記載した作業以外、細かい書ききれない作業もテンコモリ
なのは言うまでもありません。

入庫した車をどのようなメニューで仕上げるか?
何処を生かし何処をやりなおすか?

もちろん、時間も予算もいくらでもあればフルレストアになるのでしょうが
その個体の現状を把握し、どのような仕上げ方向で車を手直しするか?
これが大事だと思います。

今回の110の場合は大まかに言えば内装とフロントセクションの仕上げが
メインとなりました。
見た目もある程度綺麗にそして週末のドライブ、ロングツーリングにも
楽しめるレベルまでの機関仕上げも出来たかと思います。

ただし、これでパーフェクトではありません。
旧車はそういうものです。

当然、順番に手入れをしていかなくてはならない箇所も出るでしょうし
乗る頻度や維持の仕方によりますが、ボディも気になる時期もあるでしょう。

大事の乗り大事にケアしてあげ、時々、必要な箇所を適切に手入れしながら
長く楽しんでもらえればと思います。

僕は個人的にも数台の110を所有していましたし、多くの個体も目にして
きましたが、今回の弊社での手入れにて、この1600もある程度の
レベルの車になったかと自負しています。

いいワンテンが1台出来ました。

Mメカの頑張りスタッフ達に感謝!

                          管理人




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